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もしかしたら、これが書きたくて今までつらつらと書いてたかもしれない。
そんなおまけ話。

三成が不憫すぎる(いつものこと<ひどい)








源二郎はしばらく三成の後ろ姿を見守っていたが、今ではほとんど見なくなった黒電話のコール音が鳴り、慌てて服のポケットを探った。黒電話のコール音は、源二郎の携帯電話の音なのだ。電話の相手を素早く確認して、通話ボタンを押した。

「もしもし。」
『無事終わったようじゃの。』
「ええ、滞りなく。」
『ご苦労。』
「いえ、こちらこそ、ご助力感謝します。」
ぺこり、と電話相手に礼をしてから、ああ相手は目の前に居ないのに、とつい苦笑した。
「それはそうと、もう少し手伝って頂きたいのですが、」
『今度はどんな厄介ごとを持ち込んだのじゃ。』
「違いますよ。ちょっと引っ越しを手伝って欲しいんで、人を貸して下さい。」
『夜逃げか。』
「似たようなものです。あの世界に引っ張られるのは勘弁して欲しいですから。」
『孫市と成実で良いか?』
「ええ、十分です。できれば、小十郎さんか綱元さんがよかったんですけどね。」
『その二人は出ておるわ。たるんどるあの二人を精々こき使ってやれ。』
「ではそうさせて頂きます。新居が見つかるまで、そちらにお邪魔しますけど良いですよね?」
『いっそのこと、こちらに住めば良い。わしもそなたも楽になるぞ。』
「まだ伊達ファミリーに加わる気はないんですが…。考えておきます。」
『ふん、連れぬ奴よ。あ、おい、孫市。今すぐ成実と幸村のアパートへ向かえ。車は、軽トラが良いか?ワゴンで事足りるか?』
「あなたが押し付けた分厚い本がたんまりありますから、出来れば軽トラがいいですね。」
『孫市、軽トラも持っていけ。酒類は持ち込むなよ、余計な時間がかかるからな!』
背後でぎゃあぎゃあと喚き声が聞こえたが、台詞までは聞き取れなかった。おそらくは、主の一方的な通告に、二人して文句を言っているのだろう。

「そう言えば、」
『ん?』
背後の声が大きすぎるせいか、こちらの声が聞き取りにくいようだ。

「石田三成さんって、ノンケでしたよね?」

幸いにも、電話の相手には聞こえていなかったようで、今、何か言ったか?との答えが返ってきた。律儀に、いいえ、何でもありませんよ、と返事をし、それではお二人によろしくお伝え下さい、失礼します、と電話を切ったのだった。





***
一応一段落。伊達ファミリー(笑)のメンバー表。

ボス(仮称):伊達さん
部下:小十郎(景綱)、綱元、成実、孫市、武蔵、でもって幸村。
もっといる(はず)けど、今のところこれだけで回っていけるので。そのうち、雑魚キャラ(もしくはヘタレ)として支倉さんが出るかもしれない。伊達さんの弟の小次郎も出したい。愛姫は困って出せないと思うけど、猫御前は出すかも。二代目小十郎さんも、そのうちね。

ちなみに自由人慶次さんは、兼続にくっ付いてます。
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